老後資金はいつから貯める?何歳からでも使える逆算の手順と考え方
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この記事でわかること
- 老後資金を貯め始める年齢に決まりはなく、早く始めるほど毎月の積立額は小さくなる
- まず年金の見込み額と老後の支出から不足額を出し、残りの年数で割って毎月の額を決める
- 40代・50代からでも、働く期間や年金の受け取り方、支出の見直しを組み合わせて考えられる
老後資金を貯め始める年齢に、決まりはありません。ただ、同じ額を準備するなら、早く始めるほど毎月の負担は小さくなります。大切なのは「いくら足りないか」を先に出し、残りの年数から毎月の額を逆算することです。この記事では、その手順と、始める年齢ごとの考え方を整理します。
老後資金はいつから貯め始めるのがいい?
答えは「必要額がわかった時点から、できるだけ早く」です。準備できる期間が長いほど、1か月あたりの積立額を小さくできます。
次の表は、65歳までに1,000万円を準備する場合の例です。1,000万円は計算のための仮の金額です。運用による増減や税金は含めず、元本だけで計算しています。
| 始める年齢 | 65歳までの期間 | 毎月の積立額(例) |
|---|---|---|
| 30歳 | 35年(420か月) | 約2.4万円 |
| 40歳 | 25年(300か月) | 約3.3万円 |
| 50歳 | 15年(180か月) | 約5.6万円 |
同じ1,000万円でも、50歳から始めると、30歳からの2倍を超える額が毎月必要です。必要な額は人によって大きく違うため、次の手順で自分の額を出します。
まず何から始めればいい?
最初に、老後に足りなくなりそうな額を見積もります。手順は次の3つです。
- 公的年金の見込み額を確かめる
- 老後の毎月の支出を見積もる
- 「支出と年金の差×老後の年数+特別な支出」で不足額を出す
年金の見込み額は、毎年届く「ねんきん定期便」で確かめられます(日本年金機構)。厚生労働省の「公的年金シミュレーター」を使うと、働き方を変えた場合の年金額も試算できます。
見積もりの詳しい方法は、老後資金はいくら必要?で説明しています。不足額がわかったら、65歳など目標の年齢までの月数で割ります。これが、毎月の積立額の目安です。
20代・30代は何を優先する?
20代・30代は、使える期間の長さが強みです。少ない額でも、早く始めることに意味があります。
一方で、この時期は結婚、出産、住宅の購入など、大きな支出が重なりやすい時期です。老後資金だけを優先すると、手元のお金が足りなくなることがあります。
- 急な出費に備えるお金を、先に預金で分けておく
- 教育費や住宅資金など、使う時期が近いお金と分けて考える
- 毎月の積立額は、無理なく続けられる額から始める
使う時期ごとにお金を分ける考え方は、お金の目標の立て方で紹介しています。
40代・50代からでも間に合う?
間に合わないと決めつける必要はありません。残りの期間が短い分、積立以外の方法も組み合わせて考えます。
- 働く期間を延ばす:収入のある期間が長くなり、積み立てる期間も延びる
- 年金の受け取り開始を遅らせる:66歳から75歳までの間で遅らせると、1か月につき0.7%増える。最大で84%増え、増えた額は一生続く(日本年金機構、2026年11月時点)
- 毎月の支出を見直す:老後の支出が減ると、必要な額そのものが小さくなる
受け取りを遅らせると、その間は年金を受け取れません。遅らせる期間の生活費をどうするかも、あわせて考えます。家計全体の見直しの手順は、お金の見直しの手順にまとめています。
貯める方法はどう選ぶ?
貯める方法は、使う時期と、値動きを受け入れられるかで選びます。主な方法の特徴は次のとおりです。
| 方法 | 主な特徴 | 注意点 |
|---|---|---|
| 預金 | いつでも引き出せる | 物価が上がると、お金の価値が目減りすることがある |
| NISA | 投資の利益に税金がかからない | 値動きがあり、元本を下回ることがある |
| iDeCo(個人型確定拠出年金) | 自分で掛金を出し、老後に受け取る年金 | 原則として60歳まで引き出せない |
NISAは、投資で得た利益に税金がかからない制度です(金融庁)。始め方は新NISAの始め方で説明しています。
iDeCoは、公的年金に入っている20歳以上65歳未満の人が、基本的に加入できます。受け取りを始められる年齢は、加入していた期間によって変わります。商品によっては、元本を下回ることもあります(iDeCo公式サイト)。2026年12月からは、掛金の上限や、加入できる年齢の条件が変わる予定です(厚生労働省、2026年11月時点)。
長い期間で積み立てる考え方は、長期・積立・分散とは?もあわせて確かめてください。
まとめ:老後資金をいつから貯めるか迷ったときの3つのこと
- 始める年齢に決まりはなく、早く始めるほど毎月の積立額は小さくなる
- 年金の見込み額と老後の支出から不足額を出し、残りの月数で割って毎月の額を決める
- 40代・50代からは、働く期間、年金の受け取り方、支出の見直しも組み合わせる
出典
- 日本年金機構「『ねんきん定期便』をお届けしています」 (2026年11月時点)
- 厚生労働省「公的年金シミュレーター」 (2026年11月時点)
- 日本年金機構「年金の繰下げ受給」 (2026年11月時点)
- 金融庁「NISAを知る」 (2026年11月時点)
- 国民年金基金連合会「iDeCo公式サイト」 (2026年11月時点)
- 厚生労働省 Webマガジン「2026年12月からiDeCoがパワーアップ! 制度改正の3つのポイント」 (2026年11月時点)
本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、特定の金融商品の勧誘や推奨を目的としたものではありません。過去の実績は将来の成果を保証するものではありません。