教育費の準備方法は?使う時期で分ける置き場所と足りないときの手段
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この記事でわかること
- 教育費は、使う時期と金額を書き出してから準備の方法を選ぶ
- 数年以内に使うお金は預貯金、10年以上先のお金はつみたて投資も候補にする
- 祖父母の援助は都度払いなら非課税で、足りないときは奨学金や国の教育ローンがある
教育費は、使う時期と金額を書き出し、時期に合わせてお金の置き場所を分けて準備します。数年以内に使うお金は預貯金に、10年以上先のお金はつみたて投資も候補になります。足りないときに使える奨学金や教育ローンも、早めに知っておくと安心です。
教育費の準備は何から始める?
教育費の準備は、「いつ・いくら使うか」を書き出すことから始めます。教育費は、入学のときなど使う時期がある程度わかるお金です。時期がわかれば、準備の方法も選びやすくなります。
書き出すときは、次の3つを表にしてみましょう。
- 使う時期:小学校入学、高校入学、大学入学など
- 必要な金額の目安:入学金、授業料、塾代など
- 準備できる期間:いまから使う時期までの年数
公立と私立でかかる金額の目安や、毎月の積立額の出し方は、教育費はいくら必要かの記事で説明しています。この記事では、お金をどこで、どう準備するかを中心に説明します。
教育費を準備する方法にはどんなものがある?
教育費を準備する方法は、主に預貯金、つみたて投資、保険の3つです。それぞれの特徴を表にまとめます。
| 方法 | 特徴 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 預貯金 | 値動きがなく、必要なときにすぐ使える | 増え方は小さい |
| つみたて投資 | 長い期間で増える可能性がある | 値動きがあり、元本割れすることがある |
| 学資保険などの保険 | 決まった時期に受け取るしくみがある | しくみや途中解約の扱いは商品ごとに違う |
預貯金で準備するときは、教育費用の口座を生活費の口座と分けると管理しやすくなります。給料が入ったらすぐ一定額を移す「先取り」にすると、使いすぎを防げます。児童手当を受け取る口座を教育費用にする方法もあります。
預貯金には、預金保険制度があります。普通預金や定期預金などは、1つの金融機関ごとに1人あたり元本1,000万円とその利息までが守られます(金融庁)。
保険で準備するときは、受け取る時期や金額、途中で解約したときの扱いを契約前に資料で確かめましょう。
使う時期によってお金の置き場所はどう分ける?
使う時期が近いお金ほど、値動きのない預貯金に置くのが基本です。投資信託などは値動きがあり、使いたい時期に値下がりしていることもあるためです。
| 使う時期 | 置き場所の考え方 |
|---|---|
| 5年以内 | 預貯金を中心にする |
| 5〜10年先 | 預貯金を中心にし、投資は一部にとどめることも考える |
| 10年以上先 | 預貯金に加えて、つみたて投資も候補にする |
この表は考え方の一例です。家計の状況や値動きへの考え方によって、合う分け方は変わります。
つみたて投資で準備したお金も、使う時期が近づいたら少しずつ預貯金に移す方法があります。入学の直前に値下がりしても、慌てて売らずにすむようにするためです。NISAの売り方は、NISAの出口と売り方の記事で確かめられます。
こども向けのNISAはいつから使える?
0〜17歳の子どもが使えるNISAは、2027年1月から始まる予定です。金融庁と財務省の資料によると、令和8年度の税制改正で決まりました(2026年10月時点)。主な内容は次のとおりです。
- 使える枠:つみたて投資枠のみ
- 投資できる上限:年間60万円、合計600万円まで
- 引き出し:原則18歳までできない(災害などは例外)
- 12歳からの引き出し:子どものための支出で、本人の同意書と親権者の申請があればできる
- 18歳になったら:大人のつみたて投資枠に自動で移る
途中で金融機関を変えることはできないとされています。始める前に、どの金融機関で口座を作るかを確かめておきましょう。
NISAで買える投資信託も、値動きがあり元本割れすることがあります。NISAの弱い点は、NISAのデメリットの記事にまとめています。
祖父母から教育費の援助を受けると税金はかかる?
祖父母から教育費を、必要なときにその都度出してもらう場合は、贈与税はかかりません。国税庁によると、扶養義務者(祖父母など)から受け取り、学費などに直接使う場合が対象です(令和8年4月1日現在の法令)。
ただし、次の点に気をつけましょう。
- 教育費の名目でもらっても、預金したり投資に回したりすると贈与税の対象になる
- 対象になる教育費は、学費、教材費、文具費などである
- 教育資金をまとめて贈与すると非課税になる特例は、令和8年3月31日で終わった
まとめて贈与する特例は、延長されませんでした。令和8年3月31日までに始めた契約は、続けて使えます。ただし、贈与した人が亡くなったときなどに、税金がかかることがあります。
教育費が足りないときはどうする?
教育費が足りないときは、奨学金や国の教育ローンを使う方法があります。どちらも、早めに条件を確かめておくと選びやすくなります。
奨学金は、日本学生支援機構(JASSO)に、返す必要のない「給付型」と、返す「貸与型」があります。条件や金額は、JASSOのホームページで確かめられます。
国の教育ローンは、日本政策金融公庫が扱う、保護者向けのローンです。主な内容は次のとおりです(2026年10月時点)。
- 借りられる額:子ども1人につき350万円まで
- 自宅外通学や5年以上の大学、大学院、海外留学:450万円まで
- 金利:固定金利(最新の金利は公庫のホームページで確かめる)
- 返済期間:20年以内
- 申し込み:1年中いつでもできる
- 世帯の年収に上限があり、子どもの人数などで変わる
国の教育ローンは、JASSOの奨学金と一緒に使うこともできます。借りたお金は返す必要があるので、返済の計画も一緒に考えましょう。
贈与税のしくみや、自分の家庭で税金がかかるかどうかは、税務署や税理士で確かめると安心です。国税庁の「税についての相談窓口」でも相談できます。
まとめ:教育費の準備方法で押さえたい3つのこと
- 教育費は、使う時期と金額を書き出してから準備の方法を選ぶ
- 数年以内に使うお金は預貯金、10年以上先のお金はつみたて投資も候補にする
- 祖父母の援助は都度払いなら非課税で、足りないときは奨学金や国の教育ローンがある
出典
- 金融庁「NISAを知る」 (2026年10月時点)
- 財務省「NISAの拡充」(令和8年度税制改正) (2026年10月時点)
- 金融庁「預金保険制度」 (2026年10月時点)
- 国税庁 タックスアンサー No.4405「贈与税がかからない場合」(令和8年4月1日現在法令等) (2026年10月時点)
- 国税庁 タックスアンサー No.4510「直系尊属から教育資金の一括贈与を受けた場合の非課税」(令和8年4月1日現在法令等) (2026年10月時点)
- 日本政策金融公庫「教育一般貸付(国の教育ローン)」 (2026年10月時点)
- 政府広報オンライン「国の教育ローン」(2026年2月26日) (2026年10月時点)
- 日本学生支援機構「給付奨学金(返済不要)」 (2026年10月時点)
- 日本学生支援機構「貸与奨学金」 (2026年10月時点)
本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、特定の金融商品の勧誘や推奨を目的としたものではありません。過去の実績は将来の成果を保証するものではありません。