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終活のエンディングノートとは?書く内容と遺言書との違い、保管のコツ

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この記事でわかること

  1. エンディングノートは、家族が判断や手続きを進めるための情報を残すノート
  2. 遺言のような法的な効力はなく、財産の分け方を決めるなら遺言書が必要
  3. スマホのパスワードはノートに直接書かず、保管場所と合わせて工夫する

エンディングノートは、もしものときに家族が判断や手続きを進めるための情報を残すノートです。遺言書とは違い、法的な効力はありません。この記事では、法務省などの資料をもとに、書く内容の例、遺言書との違い、保管と見直しのコツを説明します。

エンディングノートとは何?

エンディングノートは、自分に何かあったときに備えて、家族に必要な情報を残すノートです。法務省と日本司法書士会連合会が作ったノートでは、このように説明しています。生活の備忘録や、これからの人生を考えるきっかけにもなるとしています。

決まった書式はありません。市販のノートのほか、法務省のウェブサイトでは、このノートを無料で公開しています。自治体が配っている場合もあるため、住んでいる市区町村の窓口やウェブサイトで確かめてみましょう。

全部を一度に書く必要はありません。法務省のノートでも、自分のことは「わかるところまでで結構です」としています。書きやすい項目から始めると続けやすくなります。

机の上に開いたノートと、ペンと付箋が置かれた図 エンディングノートは、書きやすい項目から少しずつ埋めていけます。

エンディングノートには何を書けばいい?

法務省のノートを参考にすると、書く内容は次の6つに分けられます。

項目 書く内容の例
自分のこと 名前、生年月日、本籍、もしものときの連絡先
財産 不動産、預貯金、借入金、保険、有価証券
デジタルの情報 スマホやパソコン、ネットのサービス、メールやSNS
介護と医療 介護の場所の希望、延命治療についての考え
葬儀 葬儀の希望、連絡してほしい人
遺言書 作っているかどうか、どこに保管しているか

出典:法務省・日本司法書士会連合会「エンディングノート」

財産は、金融機関名や支店名など、家族が手がかりにできる情報を書きます。金額はおおよそで構いません。お金の情報の整理の仕方は、終活は何から始める?で詳しく紹介しています。

遺言書とは何が違う?

大きな違いは、法的な効力があるかどうかです。法務省のノートでも、エンディングノートには遺言のような法律上の効力はないとしています。

比べる点 エンディングノート 遺言書
法的な効力 ない ある(要件を満たした場合)
書き方 自由 法律で決まった要件がある
主な役割 情報や希望を家族に伝える 誰にどの財産を残すかを指定する

出典:法務省・日本司法書士会連合会「エンディングノート」、政府広報オンライン

法律に沿って作った遺言書は、法定相続分のルールに優先します。ただし、配偶者や子などには遺留分があり、遺言でもすべてを自由に決められるわけではありません。財産を特定の人に残したいときや、分け方で争いを避けたいときは、遺言書を考えます。自分で書く遺言書は、要件を満たさないと無効になるおそれがあります。

遺言書を作ったら、その有無と保管場所をノートに書いておくと、家族が見つけやすくなります。遺言書の残し方や保管制度は、終活は何から始める?で紹介しています。

医療や介護の希望はどう残す?

ノートに書くだけでなく、家族や医療・ケアのチームと話し合っておくことが大切です。厚生労働省は、この取り組みを「人生会議」と呼んでいます。

人生会議とは、もしものときに望む医療やケアを前もって考える取り組みです。家族等や医療・ケアのチームと繰り返し話し合い、共有することを指します。

話し合ったことをノートに書き留めておくと、家族が判断に迷ったときの手がかりになります。考えは体調や暮らしで変わることもあるため、話し合いは一度で終わりにせず続けます。

スマホやネットの契約はどう残す?

家族がスマホを開けて、契約しているサービスを確かめられるようにしておきます。国民生活センターは、故人のスマホのパスワードがわからないと、第三者がロックを解除するのは困難だと説明しています。

国民生活センターには、遺族が困った相談が寄せられています。例えば、ネットの契約を止めたくても、IDやパスワードがわからず手続きに困った例です。定額で払うサービスは、解約の手続きをしない限り請求が続きます。

小さなカードと鍵の形の切り絵が、封筒の横に並んだ図 スマホのパスワードは、ノートとは別に、家族が見つけられる形で残します。

パスワードそのものをノートに書くと、ノートを見た人に知られるおそれがあります。ノートにはサービス名や保管場所を書き、パスワードは別に管理しましょう。

国民生活センターは、次のような備えを挙げています。

  1. ノートとは別の名刺大の紙にパスワードを書き、修正テープで隠して保管する
  2. 契約しているサービス名とIDを日頃から整理しておく
  3. エンディングノートを活用する
  4. 亡くなった後にアカウントを見られる人を指名できる機能を確かめる

どこに保管し、いつ見直す?

保管場所は、家族が見つけられて、ほかの人の目に触れにくい所を選びます。ノートには財産や連絡先などの大切な情報が並ぶためです。どこに置いたかは、信頼できる家族に伝えておきましょう。

見直しは、次のような変化があったときに行うと、内容を新しく保てます。

  • 口座や保険、ネットのサービスを契約したり解約したりしたとき
  • 引っ越しや家族構成の変化など、連絡先が変わったとき
  • 介護や医療についての考えが変わったとき

親のノートづくりを手伝うときは、資産の確かめ方も役立ちます。親の資産を把握するには?で、話の切り出し方を紹介しています。

相続や遺言書で迷うときは、内容に合った専門家に相談すると安心です。遺言書の書き方は司法書士や弁護士、相続税は税理士が相談先になります。自筆の遺言書の保管制度は、法務局が窓口です。

まとめ:エンディングノートで押さえたい3つのこと

  • エンディングノートは、家族が判断や手続きを進めるための情報を残すノート
  • 法的な効力はないため、財産の分け方を決めたいときは遺言書を考える
  • スマホのパスワードは別に管理し、保管場所を家族に伝えておく

出典

本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、特定の金融商品の勧誘や推奨を目的としたものではありません。過去の実績は将来の成果を保証するものではありません。